「モンゴル国の伝統スポーツ」スポーツ学選書13
著者:井上邦子 著
相撲の動きに宿る生活世界、自然との連続性、それらを表出する力士の身体の聖性と「競馬ウマ」の聖性の類似点、弓射競技の背景にひそむ呪術性…モンゴルの伝統スポーツをとおして、「スポーツする身体」が想起する「記憶」—多元的、重層的な身体観を読み解く。
第1章 モンゴル国伝統スポーツに関する先行研究の検討
第2章 本研究の目的と方法
第3章 分析概念の定義
第4章 技名から読むモンゴル相撲の動きの認識について
第5章 力士の身体の象徴性と創造性
第6章 「競馬ウマ」の聖性について
第7章 弓射の呪術性について—『元朝秘史』の分析を中心として
第8章 ナーダム祭の現在と変容—モンゴル国再生に向けて